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FMR〜第8回ファミコンバトル〜大会レポート(前編) |
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はじめに・・・
2010年8月14日、満を持して開幕した第8回ファミコンバトル。
前回を凌ぐ各名人のポテンシャルとモチべーションで本大会は史上最大のバトルとなった。
ゲーム本数も12本と過去最多となり激戦の連続であった本大会、
そんな第8回のファミコンバトルをここにレポートとして紹介していく。
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ルール
1・得意ソフトをそれぞれ2本ずつ選択し、プラス全員で決めた4本を足して計12本のソフトで争う。
2・各ソフトのバトルルールはソフトを選んだ本人が決める。
3・ソフト1本につき一位3ポイント、二位2ポイント、三位1ポイントとする。
4・全ソフトを終え、合計して一番ポイントの高かった者を優勝とする。
5・純粋なるファミコン精神にのっとり、正々堂々戦うことを誓う。 |
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今回、各名人はこの大会の為にそれぞれ必殺技を用意してきた。
小林名人は自分の弱点を補う「メンタルブレイク」を、
畦地名人は大会をスムーズに進行させるための「差込み念写」を、
安田名人は己の士気を高めるために「ゲイモス」を、
そして藤田名人は聖なる加護を身につけるため「ばあちゃんの墓参り」をと。
この藤田名人の「ばあちゃんの加護」が後々信じられない結果を生み出す事となる・・・
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ソフト選択
小林名人・・・魔界村、スーパーマリオ
畦地名人・・・グラディウス、ドラクエ3
藤田名人・・・ワープマン、ファミリーボクシング
安田名人・・・ロードファイター、ロックマン3
全員で選択・・・スターフォース、ツインビー、スパルタンX、戦場の狼
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第一バトル ワープマン |
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ソフト選択者・・・藤田名人
バトルルール・・・2人同時プレイ
で殺し合いをし、
先にゲームオーバーに
なった方の負け。
トーナメント制とする。
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第8回ファミコンバトルの1本目はワープマンに決定。ファミコンバトル初選択ソフトである。
まず安田名人対藤田名人、宇宙ステージ(左上画像)と爆弾ステージ(右上画像)を行き来しながら戦う。
宇宙ステージで本来、モンスターを倒すための弾丸をお互いのキャラクターに打ちまくり動きを止める。
お互い残り0機の状態で爆弾ステージへ。爆弾ステージの武器は爆弾のみなのだが、これがやっかいで実は
自分のセットした爆弾の爆風に巻き込まれても死んでしまう。敵をよけながら相手を狙う過酷なバトルに追い詰められた
藤田名人は自爆。予想どうりの結末となった。安田名人、決勝進出。
2回戦は小林名人対畦地名人。やはりお互いを打ちまくり、お互い動きを封じられてしまう展開。
決着がついたのはまたも爆弾ステージ、お互い自分の爆弾に誘い込むも両者同時死に。
しかし小林名人の残機が1機多く残っていた為に先にゲームオーバーになったのは畦地名人であった。
小林名人、決勝進出。
3位決定戦、藤田名人対畦地名人。3位になれば1ポイント入る為、ここはお互い譲れないところ。
前回の優勝も1ポイント差で決まったというところから、1ポイントというのがどれだけ重要かお分かりいただけるだろう。
開幕から弾の打ち合い、接戦の末に見事勝利を収めたのは畦地名人であった。
そして決勝、小林名人対安田名人。お互いが残機0となり白熱したバトルに勝負がついたのは宇宙ステージ。
お互い至近距離で弾を打ち合う、動きの止められていた小林名人に敵のミサイルが近づいた瞬間、
彼は身を引いた。その結果、すかしを受けた安田名人はそのまま小林名人の方向に弾を放っていた為に
そのミサイルに移動してしまい自滅。秘技「身代わり撃ち」を実践であみ出し勝利した。
ソフト選択者の藤田名人であったが最終的には最下位。しかし第一バトルとして大いに盛り上がった結果となり、
ナイスなソフト選択だった事は皆が認めた。
1位小林名人、3ポイント 2位安田名人、2ポイント 3位畦地名人、1ポイント
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第二バトル ドラゴンクエスト3 |
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ソフト選択者・・・畦地名人
バトルルール・・・レベル1の状態から
死なずにどこまで進めるか
(戦闘はすべて逃げるを選択、
薬草2個まで使用可)
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2本目はドラゴンクエスト3、勇者一人で逃げるのみでどこまで行けるのか・・・
ただ今回は薬草2個までをフィールド上で使用可能。HPがどれだけ減れば使うのかも名人の勘が問われるところだ。
まず畦地名人、気合いを入れ道具屋で薬草2個を購入(左上画像)してスタート!しかしスタートしてまもなく
(右上画像のもう少し進んだ辺り)でスライム6匹と遭遇、本来なら逃げ切れるはずが何故か全く逃げれずに死亡・・・
せっかく購入した薬草を1つも使うことができずに無念の言葉で 「こんなはずじゃない」と悔やむ畦地名人。
しかしこれがファミコンバトル、皆も知っていようこの大会には悪魔が棲みついているのだ。
2番手は安田名人。うまく薬草を使いながらも洞窟を抜け、ナジミの塔に入った3歩目に敵と遭遇し終了。
なかなかの好成績である。
つづいて小林名人、なぜかビックリするほど敵に遭遇せず難なく塔まで行く。その後も逃げ切り結局ナジミの塔3階まで
到達するという脅威の記録を残した。
そしてラストは藤田名人。さっきとはうってかわって敵が出まくる。が、なんとか逃げ切り洞窟寸前までたどり着いたところで
勇者のHPは残り11。もともとの最大HPが15な為にやくそうを使うかどうか判断を迫られる局面を迎えた。
たかだか4ダメージしか受けていないのだが、次に敵と遭遇し逃げれなければ死ぬ可能性もある・・・
散々悩んだ末、藤田名人は薬草を使用、しかしこれが後に奇跡を呼ぶ。
その後、藤田名人は敵に遭遇、1ターンで逃げ切れずなんとか逃げたときには残りHPは4。これがどういう事かお分かり
いただけるだろうか?最大HPが15、残りHPが4、先ほどの戦闘で藤田名人は11ダメージを受けたということになる。
すなわち、薬草を使用していなければその戦闘で死んでいたということなのだ。藤田名人、奇跡のナイス判断に皆が
驚愕した。「ばあちゃんの墓参りの効果がでた」と彼は言う。
そしてナジミの塔に入る寸前、敵と遭遇。しかも敵は出現したらかなりの高確率で逃げれない「いっかくうさぎ」。
薬草も使い切り、後がないが逃げ延びれば安田名人の位置を越えれる可能性は大いにあった。
しかし1ターン目逃げれず、皆が「終わった」と確信したその時、奇跡は再び起こった。なんといっかくうさぎの攻撃を
かわしたのである。各名人から歓声が沸く。そして再び「逃げる」のコマンドを入力、ここで逃げ切ればまだわからない!!
しかし奇跡は三度起こらず捕まりそのままゲームオーバーとなった。藤田名人惜しくも3位。
このバトル後「ばあちゃんがついている」そう藤田名人は確信した。それを後々、各名人は実感することになる・・・
1位小林名人、3ポイント 2位、安田名人、2ポイント 3位藤田名人、1ポイント
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ソフト選択者・・・小林名人
バトルルール・・・1面を何秒でクリア
できるか
(死んだら失格)
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第三バトルは超有名ソフトの「スーパーマリオ」。前回も三試合目であったこのソフト、今回は小林名人の選択である。
第一バトル、第二バトルともにソフト選択者が最下位となっている異例の事態に1番手小林名人が挑む。
前回も説明したがルールは単純、ひたすらBダッシュで止まることなく1面のゴールにたどり着けばいい。
難所は数箇所あるが、とくに右上の写真の階段をノンストップでいくのが難しいとされるのはすでにご存知であろう。
最速残りタイムは348秒。最も精神力が問われるこのバトルは一瞬のミスが命とりになる。
まず小林名人、重くのしかかるプレッシャーに対抗できるか、編み出した技「メンタルブレイク」は発動するのか?
しかし連続土管ジャンプの地点でいきなりひっかかりタイムロス、その後もミスをして結果は残りタイム343秒、
完全にプレッシャーに負ける結果となり「小林名人=メンタルに弱い」の方程式は崩せなかった。
2番手は畦地名人、今回の大会にそうとう入れ込んできたためか恐ろしく緊張しているのが全員に伝わる。
その重圧に耐えれなかったのか、なんと途中ででてくるクリボーに当たって死亡。失格という最悪の結果となった。
3番手、藤田名人。緊張のせいか土管、ブロックなどにひっかかりまくりゴール、残りタイム340秒。
そして安田名人。名人の中では最もプレッシャーに強い彼は最後の階段(右上画像)でひっかかったものの、ほぼ
ノーミスでゴール。結果346秒ということで1位となり精神的な強さを見せ付けた。
何度も言うがこういった一発勝負系は「1度ミスしたら終わり」という極度の緊張状態でプレイしなければならない為、
コントローラーミスがでやすい。ほんの0、1秒タイミングがずれただけで失敗するというその状況、その場の空気は
はかり知れないほど緊迫していることを皆さんに理解していただきたい。
1位安田名人、3ポイント 2位小林名人、2ポイント 3位藤田名人、1ポイント
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ソフト選択者・・・安田名人
バトルルール・・・4面までに
何点をとれるか。
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つづいてのソフトはコナミの隠れた名作ロードファイター。ファミコンバトル初登場である。
車を操作し、ぶつかったら逆ハンドルを切って体勢を立て直し、ひたすらゴールをめざす。
ルールは1週目終了となる4面クリアまで。その時点かゲームオーバーでの点数勝負とする。
1人目の挑戦者は安田名人。得意の逆ハンテクで難なく4面クリア。スコア34490点。
2人目は小林名人。これもまた難なくクリア。しかしエネルギーを補給できる白い車(左上画像、前から2台目)
をほぼ確実にとり、1000点を稼いでいたのでドライビングではミスの少なかった安田名人をわずかに上回る。
スコア35060点。
そして畦地名人。1番の難所とされる3面(右上画像)で苦戦するもなんとか4面クリア。スコア33360点。
最後は藤田名人。3面をギリギリでクリア。しかし4面の途中でクラッシュを連続してしまいゲームオーバー。
スコア28290点。
緊迫した空気の中、ほんのわずかなタイミングのズレで差がでるのはこのソフトも同じ。
それは時に「名人」と呼ばれるにふさわしくないプレイをみせてしまうが、それはそれで「名人」もまた「人間」
なんだという親近感を得られるのではないだろうか・・・
1位小林名人、3ポイント 2位安田名人、2ポイント 3位畦地名人、1ポイント
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ソフト選択者・・・小林名人
バトルルール・・・1機でどこまで
いけるかを競う
(でた武器は必ずとる)
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5本目のソフトは「魔界村」。ほぼ毎回登場のソフトだが未だどの名人も3面に到達したことがない。
いや、それどころかここ数回、2面にさえ到達できていないという。ここは名人としての実力を見せつけたいところ。
今回の特別ルールでは出現した武器は必ず取るということ。前回、圧倒的不利な武器「たいまつ」を自らとり、
その理由が「たいまつが好きだから」と言い放った小林名人のこだわりプレイは記憶に新しい。
その小林名人が1番手、するとどうだろう、またしてもたいまつが出現!!しかし左上画像にある「墓」に
埋め込まれるように出現してしまったたいまつ。ルール上とらなければいけないのだが墓に埋め込まれてとれない。
そうこうしている間にゾンビ達に囲まれ、なんと小林名人はその場で白骨化してしまった。
自分が決めたルールとはいえ運に見放された、いや、大好きな「たいまつ」に見放された悲しい結末となった。
続いて畦地名人。小林名人とは逆に有利な武器「ナイフ」が出現し難なくレッドアリーマーを倒し1面後半へ。
しかし3つめの池付近に出没する「ネギを投げる幽霊」にやられゲームオーバー。
3番手は安田名人。たいまつの出現を恐れ、アイテム壷を持つゾンビを倒さない作戦で進む。
前回相打ちであったレッドアリーマーを鎧をはがしながらも倒し1面後半へ。畦地名人の死んだポイントをこえ、
4つめの池付近でこれまた幽霊に倒された。またしても無念の1面クリアならず・・・
ラストは藤田名人。今までの1面さえ超えれない情けない名人達に激を飛ばし「俺がやる!!みてろよお前ら!!」
と言わんばかりの気合でスタート。しかし1面序盤のハシゴを上がった矢先に白骨化、ゲームオーバー。
名人全員の冷たい視線が藤田名人に突き刺さる・・・
この「FMR〜ファミコン名人レポート」のフアンや、この大会のレポート読者によく訪ねられる事がある。
それは「ほんとに名人なんですか?」や「僕でもやれそうだ」などといった厳しい言葉だ。
ほんとに名人なんですか・・・結論から言えば「イエス」だ。彼らは間違いなく「ファミコン名人」である。
理由などない、必要もない。なぜなら彼らは生まれた瞬間から選ばれしファミコン名人なのだから・・・
1位安田名人、3ポイント 2位畦地名人、2ポイント 3位藤田名人、1ポイント
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中編につづく
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